福井県鯖江市三六町 1-2-31

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症例集

脳神経外科

中頭蓋窩髄膜腫

73歳男性
旧友の名前が出てこない→通い慣れた道に迷う→スマホの操作ができなくなる→便失禁などの認知症が悪化してきたため、近医受診し、CT検査で脳腫瘍を指摘され当科紹介。右中頭蓋窩髄膜腫の診断で腫瘍摘出術施行しました。腫瘍は全摘され(左上:術前MRI、右上:術後MRI いずれも造影画像)、脳浮腫も消失しています(左下:術前MRI、右下:術後MRI、いずれもFLAIR画像)。術後、認知症も改善し、自宅退院となりました。

左内頸動脈瘤破裂によるくも膜下出血

89歳女性 症状:意識障害 起立困難
左内頸動脈瘤破裂によるくも膜下出血
CT検査で、重度のくも膜下出血(左上:頭部CT 赤丸内)、長径約10mmの左内頸動脈瘤(左下:CT血管撮影 矢印)を認め、再破裂防止のため開頭脳動脈瘤頸部クリッピング術を施行し、動脈瘤への血流を遮断しました(右:術後CT血管撮影)。超高齢の患者様でしたが、術後症状は回復し、独歩で自宅退院となりました。

前頭葉膠芽腫

74歳男性 症状:左上下肢運動障害 歩行障害
前頭葉膠芽腫
運動野近傍の脳腫瘍に対して、術後症状悪化なく、病変部を確実に摘出しました。 (左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)

側頭葉神経膠腫

26歳男性 症状:てんかん発作
側頭葉神経膠腫
側頭葉広範囲に及ぶ病変が摘出されています。術後、後遺症なく、てんかん発作も軽減しています。 (左:術前MRI、右:術後MRI、いずれもFLAIR画像)

頸椎腫瘍(脊髄神経鞘腫)

81歳女性 症状:歩行障害 右片麻痺
頸椎腫瘍(脊髄神経鞘腫)
頸椎の脊柱管内に脊髄を圧迫する腫瘍が、摘出され、症状も改善しました。(左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)

頸部脊柱管狭窄症

81歳男性 症状:両手のしびれ
頸部脊柱管狭窄症
椎弓形成/後方除圧術で脊髄の圧迫が軽減され、症状も改善しました。(左:術前MRI、右:術後MRI)

頸椎椎間板ヘルニア 変形性頚椎症

76歳男性 症状:両手のしびれ 歩行障害 右片麻痺 巧緻運動障害
頸椎椎間板ヘルニア 変形性頚椎症
椎弓形成/後方除圧術で脊髄の圧迫が軽減され、症状も改善しました。(左:術前MRI、右:術後MRI)

軸椎歯突起偽腫瘍 環椎椎亜脱臼

69歳男性 症状:両手足のしびれ 四肢麻痺 巧緻運動障害 歩行障害
軸椎歯突起偽腫瘍 環椎椎亜脱臼
頸椎上部での脊髄の圧迫が、椎弓切除/後方除圧術で脊髄の圧迫が軽減され、症状も改善しました。(左:術前MRI、右:術後MRI)

円蓋部髄膜腫

42歳女性 症状:てんかん発作
円蓋部髄膜腫
上矢状静脈洞に接して、両側の硬膜動脈から栄養される血管の豊富な髄膜腫を付着部硬膜を含め全摘しました。術後のMRI検査で、脳損傷なく、脳浮腫も改善しています (左上:術前造影MRI、右上:術後造影MRI、左下:両側外頸動脈撮影、右下:摘出標本)。


 

眼窩および頭蓋内髄膜腫

83歳女性 症状:眼球突出 視力低下
眼窩および頭蓋内髄膜腫
眼窩および側頭窩、前頭蓋窩に進展する腫瘍を摘出しました。術後、眼球突出は改善し、視力も回復しました (左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)。

転移性小脳腫瘍(直腸がん転移)

78歳女性 症状:歩行障害 構音障害
転移性小脳腫瘍(直腸がん転移)
小脳橋角部に転移した腫瘍を摘出しました。術後のMRI検査で、腫瘍は脳損傷なく摘出されています (左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)。

蝶形骨縁髄膜腫

81歳女性 蝶形骨縁髄膜腫
大脳(側頭葉)および脳の動脈を圧迫する腫瘍が摘出されています(左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)。
術後、リハビリテーションのため転院されました。

蝶形骨縁髄膜腫

頭頂葉グリオーマ

48歳女性 頭頂葉グリオーマ
大脳(頭頂葉)深部に及ぶ嚢胞を有する脳腫瘍が摘出されています(左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)。
術後、後遺症なく、退院しています。

頭頂葉グリオーマ

大孔部髄膜腫

55歳男性 大孔部髄膜腫
脳幹部にある巨大な脳腫瘍が摘出されています(左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)。
術後、嚥下障害や麻痺などのリハビリテーションのため転院となりました。

大孔部髄膜腫

嗅溝部髄膜腫

45歳女性 嗅溝部髄膜腫
血管に富む前頭部の脳腫瘍が摘出されています(左上:術前造影MRI、右上:術後造影MRI、左下:脳血管造影検査 緑色が腫瘍、右下:摘出した脳腫瘍)。
術後は、嗅覚異常や視力低下などの後遺症なく退院されました。

嗅溝部髄膜腫

悪性神経膠腫

67歳女性 悪性神経膠腫
側頭葉の大部分を占拠する脳内の腫瘍が摘出されています(左:術前造影MRI、右:術後造影MRI)。術前には軽度の意識障害、左上下肢の麻痺を認めましたが、術後はそれらの症状は改善し、日常生活も自立状態となり、退院されました。

悪性神経膠腫

脳動静脈奇形(AVM)摘出術

脳血管撮影で脳動静脈奇形の異常血管(図上段左:術前)は、手術で摘出されています(図上段右:術後)。2分割したAVM(下段左)標本とその病理写真(下段右)です。病理写真では拡張した異常血管(☆)を認めます。

脳動静脈奇形(AVM)摘出術

脳腫瘍(テント髄膜腫)摘出術

脳の深部にある血流豊富な腫瘍が周囲の重要な血管を温存して摘出されています。(画像左上:術前血管造影、左下:術前造影MRI、右上:術後血管造影、右下:術後造影MRI)

脳腫瘍(テント髄膜腫)摘出術

t-PA血栓溶解療法

写真:右片麻痺、失語症で救急搬送され、左内頸動脈閉塞(左図:大矢印)を認め、t-PA血栓溶解療法を行い、血栓が溶解され、内頸動脈が開通しています(右図:小矢印)。

t-PA血栓溶解療法

経皮的血栓回収術

90歳男性:心原性脳塞栓症:左内頸動脈閉塞症
術前の脳血管撮影(A)では左内頸動脈が基部から閉塞していますが、血栓回収術で血栓が除去され、開通しました(B)。術前のMRA検査では左脳には血流のない状態でしたが(C)、術後は血流の回復を認めています(D)。右側の写真は血管を閉塞していた血栓(E)の写真です。超高齢の患者様ですが、術後、右片麻痺と失語症は改善し、後遺症なく回復されました。

経皮的血栓回収術

経皮経管的脳血栓除去術

上段:閉塞した血管(→)が血栓除去手術で開通しています。
下段:摘出された血栓(上)と血栓除去用のカテーテル(下)

経皮経管的脳血栓除去術

脳腫瘍(聴神経鞘腫)摘出術

脳の深部にある腫瘍(→)が摘出されています。
上段:術前、下段:術後

脳腫瘍(聴神経鞘腫)摘出術

脳腫瘍(髄膜腫)摘出術

海綿静脈洞に及ぶ髄膜腫で82歳の患者様ですが、腫瘍を摘出することで、麻痺が改善し、自宅退院されました。

脳腫瘍(髄膜腫)摘出術

脳動静脈奇形(AVM)摘出術

脳動静脈奇形の異常血管は、手術で摘出されています。下の図は摘出標本で拡張した血管を認めます。

脳動静脈奇形(AVM)摘出術

脳室腹腔シャント術や脊髄髄液腔腹腔シャント術

認知症の原因の一つである正常圧水頭症に対して、当科では手術治療 (脳室腹腔シャント術や脊髄髄液腔腹腔シャント術)を積極的に行っております。手術により認知症だけでなく歩行障害や尿失禁も改善します。
図は脊椎髄液腔内腹腔シャント術後の3Dで表したCT画像です。腰部の脊椎髄腔内のチューブ(A)を通して、髄液が腹腔内(B)に流れるようすることで脳脊髄液の流れが改善され、脳室(中図と右図で脳の中の黒いところ=矢印)が縮小し、認知障害や歩行障害などが改善します。

脳室腹腔シャント術や脊髄髄液腔腹腔シャント術
(2015.6)

脳動脈瘤頸部クリッピング術(脳血管障害)

矢印の動脈瘤の根元をクリップで挟むことで再出血を防止します。

脳動脈瘤頸部クリッピング術(脳血管障害)

瘤内コイル塞栓術

くも膜下出血の原因となる動脈瘤(矢印)の内部をコイルで充満することで再出血を防止します。

瘤内コイル塞栓術

急性硬膜外血腫

右側頭部に出血=急性硬膜外血腫(矢印)を認めますが、血腫は除去され止血されています。

急性硬膜外血腫

脳内血腫除去術

脳内血腫(矢印)は手術で除去されています。

脳内血腫除去術

高齢者グリオーマ(悪性脳腫瘍)の脳腫瘍摘出術

上図は82歳、下図は87歳で高齢の患者様ですが、腫瘍を摘出することで、いずれも麻痺が改善し、自宅退院されました。

高齢者グリオーマ(悪性脳腫瘍)の脳腫瘍摘出術