福井県鯖江市三六町 1-2-31

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診療科ご案内

麻酔科

ご紹介

当院の麻酔科医は「周術期管理」、「集中治療」、「痛みの緩和(ペインクリニック)」を行っています。

周術期管理

麻酔とは、痛み刺激を与えても痛みを感じなくする方法です。安全に手術が行われるためには、麻酔は絶対必要です。当院手術室では、年間1500件以上の手術が行われており、患者さんも1歳未満の小児から90歳を超える高齢の方まで幅広い年齢層の手術が行われています。手術を受ける患者さんは体力のある方だけでなく、高血圧、糖尿病をはじめ様々な既往や合併症を持つ方もおり、施行される手術も外科系各科(外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、形成外科など)で小さな手術から長時間に及ぶ大きな手術が行われます。このような手術全てにおいて、麻酔科では手術中の麻酔管理のみならず、手術前後の患者さんの全身状態を良好に維持・管理するために細心の注意を払って診療を行っています。
麻酔の種類として、全身麻酔(鎮静を含む)、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔(いわゆる下半身麻酔)、伝達麻酔、局所麻酔があります。手術の内容、患者さんの状態や要望に合わせて適切な麻酔方法を選択します。選択する麻酔方法は、一種類のこともあれば、複数の方法を組み合わせて行うこともあります。
平日の予定手術だけでなく、夜間や休日といった時間外での緊急手術にも対応しています。

集中治療

 集中治療とは、内科系、外科系を問わず、呼吸や循環、代謝機能などで重篤な病態に陥った患者さんに対して集中的に治療することです。麻酔科では、各診療科と連携して、各臓器の機能不全に陥った患者さんや、侵襲の大きな手術を受けた患者さんの術後管理で全身状態の改善を目的として、人工呼吸器や循環作動薬、人工透析などを使用して集中治療を行っています。
 対象となる病態や疾患は、
  1. 意識障害あるいは昏睡
  2. 急性呼吸不全あるいは慢性呼吸不全の急性増悪(急激に悪化すること)
  3. 急性心不全
  4. 急性薬物中毒
  5. ショック
  6. 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病など)
  7. 熱傷
  8. 大手術後
  9. 救急蘇生後
  10. 外傷や感染症などで重篤な状態
などがあります。

ペインクリニック(痛みの緩和)

“ペイン(pain)”とは、痛みという意味です。
痛みの種類は、切り傷や火傷、打撲、骨折などによる炎症の痛み(侵害受容性疼痛)、神経の痛み(神経障害性疼痛)、心理・社会的な要因によって起こる痛み(心因性疼痛)と大きく3つに分けられます。すべての痛みがペインクリニックの対象となります。
かつて、痛みは体からの重要な信号であり、むやみに取るものではない、痛みの元となっている原疾患を治すのが大切であると言われてきました。確かに原疾患の治療は大切です。しかし、痛みの中には原因がまだはっきりとしないもの、痛みそのものが病気である痛みがあること、根本治療ができないものもたくさんあることが次第にわかってきました。長く続いた痛みを完全に取り除くことは容易ではないですが、麻酔科では、このような持続する痛みを緩和することで患者さんの生活の質(QOL:Quolity of Life)を高めることを目標に治療しています。治療方法は、神経ブロック療法、薬物療法、光線療法、理学療法などです。
(2014.4)

受付時間

月・水・金曜の午前