福井県鯖江市三六町 1-2-31

TEL 0778-51-2260

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診療科ご案内

整形外科

ご紹介

常勤医師3名(すべて日本整形外科学会専門医)および非常勤医師、看護師、看護助手合わせて数名および医師業務補佐事務員のスタッフで午前は外来診療、午後は手術を行っています。入院患者さんの対応もしています。整形外科は腰痛や膝関節痛、骨折や捻挫、骨粗鬆症や関節リウマチ、手根管症候群や腰椎椎間板ヘルニアなど筋肉や骨、神経に関わる病気やケガを広く診察しています。

最近20年間の変化と当科の特徴

近年はご高齢のかたに限らず、脆弱性骨折やロコモティブシンドローム(運動器症候群)が社会的に問題になっています。脆弱性骨折とは「骨質」が劣化していることで生じる骨折で、日常生活の中のちょっとした衝撃で骨折が生じてしまうことを言います。場合によっては寝たきりや活動性の低下にもつながり、「健康寿命」を短くしてしまう原因にもなります。太ももの付け根(大腿骨近位部)、手首(橈骨遠位端)、肩(上腕骨近位端)、腰や背中(脊椎圧迫骨折)が脆弱性骨折の大半を占めています。当院ではこの脆弱性骨折の予防が大事と考え、骨粗鬆症に対する薬物治療を積極的に行っています。20年前は毎年「平均寿命が何歳になった!」なんて見出しが新聞を賑わしていましたが、医学や健康科学の進歩で「長生き」が「当たり前」になった現代は、ご自身の日常生活を十分に行える『健康』寿命を伸ばすことが求められています。地域の皆様の「当たり前」もハイレベルなものになってきており、皆様が期待されている「当たり前」に応えられるよう日々切磋琢磨して参ります。

関節リウマチもこの20年間で薬物による治療成績が飛躍的に向上しています。以前によく見られた手足の変形や強い関節痛、腫脹を訴える方や手術が必要な患者さんはかなり減少しています。生活の質や日常生活動作の改善も期待できる疾患になりました。当院でも各患者さんに適した治療薬を選択し、効果を上げるとともに副作用を減らす取り組みを内科や薬剤部と協力して行っています。

加齢による筋肉や骨・関節の変性は本来避けられないものですが、更に生活習慣からの局所の過負荷(使いすぎ)や運動不足、肥満など生活習慣病が重なり、腰痛や膝関節痛などの症状が発生します。当科では画像検査や採血、生理検査などを行い、患者さんそれぞれに応じた説明と治療を心がけております。治療は内服薬や注射などの薬物治療だけではなく、リハビリテーションや家庭での生活習慣の改善指導も行っております。

保存的治療で効果が少なくなった重度の変形性膝関節症や股関節症では手術治療を提案しています。当科では股関節や膝関節の人工関節置換術を多くの症例で行っています。また最近では活動性の高い中高年患者さんでは、関節を温存する膝関節周囲骨切り術など、患者さんのライフステージに応じた手術を提案させていただいています。また、膝関節靱帯損傷や半月板損傷、関節軟骨損傷に対しても関節鏡視下手術を行っています。
(2025.4)